【トロンボーン4重奏】イタリア協奏曲BWV971より第1楽章 J.S.バッハ作曲/廣瀬大悟編曲

作曲:J.S.バッハ(Johann Sebastian Bach)
編曲:廣瀬大悟(Daigo Hirose)

【トロンボーンクァルテット・クラール】- Trombone Quartet KLAR
2005年の「第1回トロンボーンクァルテットコンクール・イン・ジパング」での優勝を皮切りに活動を開始。メンバーは今込治(上野学園大学非常勤講師)、上田智美(東京室内管弦楽団)、廣瀬大悟(小松市立高校芸術コース非常勤講師)、黒金寛行(NHK交響楽団)で構成されている。

定価:¥3,850(税込)

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【楽曲について】
J.S.バッハ(1685-1750)は、ちょうど50歳を迎える1735年に、『クラヴィーア練習曲集』第2巻を出版したが、その第1曲に置かれている「イタリア趣味による」と銘打たれた、二段鍵盤のチェンバロための独奏曲がこんにち通称「イタリア協奏曲」と呼ばれるものである。
複数の演奏グループ(一般的にはソロを担当するグループと、トゥッティを担当するグループに分かれる)が交替、あるいは同時に演奏することで音色や音量の対比を打ち出しながら進んでいく「イタリア様式」が本作では取り入れられている。
出版譜には当時としては珍しく、強弱記号が書き込まれているが、これは二段鍵盤のチェンバロ上においては鍵盤の変換を指示するものであり、これは音量よりも音色の変化を意図したものと考えられる。
第1楽章 ヘ長調:冒頭に聴かれる快活なリズムを持った音型はたびたび回想され、楽章全体に統一感をもたらしている。

本楽譜はCD:「Transition」 Trombone Quartet KLAR (日本アコースティックレコーズ NARD-5069)に収録。


【編曲者について】
廣瀬大悟 – Daigo Hirose
富山県滑川市出身。洗足学園魚津短期大学を経て、2001年東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。2006年から富山を活動の拠点とし、独自のプロデュース理念に基づいたステージを制作・発信し続けている。近年の主な公演に「ハナヌスビトの告白」(2014)「脳内焙煎の男」(2015)、「ぶらっく・えぷろん奇譚」(2016)など。トロンボーンクァルテット・クラールのメンバーとして全国6都市で公演を行うほか、Brass Collection、滑川トロンボーントリオなどのローカルユニットでの活動も積極的に行っている。その他、FMとやま「レクサス富山 AMAZING CLASSIC」パーソナリティ、富山市民プラザ主催「クラシック“逆引き”音楽事典」講師、同「音符のおしゃべり」プロデューサー、「クラシックの雫 富山の若き演奏家たちによる室内楽コンサートシリーズ」総合副プロデューサーなど、演奏以外にも活動のフィールドを拡げている。
いっぽうで、トロンボーンアンサンブルを中心とした、管楽室内楽のための編曲を大学在学中より手がけてきた。ジャパン・エックスオー・トロンボーン・クァルテットへの編作提供のほか、洗足学園音楽大学トロンボーン会、山梨トロンボーン倶楽部、仙台トロンボーンフェスティバル、宮村和宏(オーボエ奏者)、ゆめはっと・ジュニア・ウィンド・オーケストラなど、多くの個人・団体から委嘱を受けている。
石川県小松市立高等学校芸術コース非常勤講師。(一社)富山県芸術文化協会平成27年度奨励賞受賞。

2018年12月18日