【トロンボーン4重奏】ピエロの歌、マリエッタの歌 – 歌劇「死の都」より E.コルンゴルド作曲/廣瀬大悟編曲

作曲:E.コルンゴルド(Erich Wolfgang Korngold)
編曲:廣瀬大悟(Daigo Hirose)

【ジャパン・エックスオー・トロンボーンクァルテット】- Japan XO Trombone Quartet
2005年に栗田雅勝(元NHK交響楽団首席奏者)、若狭和良(エリザベト音楽大学教授)、棚田和彦(群馬交響楽団首席奏者)、黒金寛行(NHK交響楽団)の4人で結成。これまでに4枚のCDをリリースしている。2023年より栗田雅勝に代わり、中野耕太郎(札幌交響楽団副首席奏者)が新たにメンバーに加わり、全国各地でコンサート活動を開催している。

定価:¥3,300(税込)

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【楽曲について】
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897ウィーン-1957ハリウッド)
批評家だった父ユリウスの影響で、幼時からから音楽の才能を開花させる。とくに11歳で作曲したバレエ作品は、人々をして「神童モーツァルトの再来」と言わしめたほど評判となった。その後も次々と作品を発表、20代の半ばにして人気絶頂の作曲家となるが、ナチスドイツの台頭を契機に、ユダヤ人だったコルンゴルトは渡米しハリウッドで映画音楽を手がける。第二次世界大戦後はふたたび純粋なクラシック音楽の書き手としての復帰を望んでいたが叶わず、恵まれない晩年を過ごした。

オペラ「死の都」はコルンゴルトが23歳の時に完成させた3幕のオペラで、ベルギーの詩人G.ローデンバックの小説に基づく。古都ブルージュを舞台に、最愛の妻を亡くした男が妻にそっくりの女性と出会い、現実と幻想の間を行きつ戻りつするという物語である。
ここに収められた「私に残された幸せ(マリエッタの歌)」(ソプラノとテノールの二重唱)と、「ピエロの歌」(バリトンの独唱)はいずれも本オペラを代表するナンバーで、単独で取り上げられることも多い。(廣瀬大悟)


【編曲者について】
廣瀬大悟 – Daigo Hirose
富山県滑川市出身。洗足学園魚津短期大学を経て、2001年東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。2006年から富山を活動の拠点とし、独自のプロデュース理念に基づいたステージを制作・発信し続けている。近年の主な公演に「ハナヌスビトの告白」(2014)「脳内焙煎の男」(2015)、「ぶらっく・えぷろん奇譚」(2016)など。トロンボーンクァルテット・クラールのメンバーとして全国6都市で公演を行うほか、Brass Collection、滑川トロンボーントリオなどのローカルユニットでの活動も積極的に行っている。その他、FMとやま「レクサス富山 AMAZING CLASSIC」パーソナリティ、富山市民プラザ主催「クラシック“逆引き”音楽事典」講師、同「音符のおしゃべり」プロデューサー、「クラシックの雫 富山の若き演奏家たちによる室内楽コンサートシリーズ」総合副プロデューサーなど、演奏以外にも活動のフィールドを拡げている。
いっぽうで、トロンボーンアンサンブルを中心とした、管楽室内楽のための編曲を大学在学中より手がけてきた。ジャパン・エックスオー・トロンボーン・クァルテットへの編作提供のほか、洗足学園音楽大学トロンボーン会、山梨トロンボーン倶楽部、仙台トロンボーンフェスティバル、宮村和宏(オーボエ奏者)、ゆめはっと・ジュニア・ウィンド・オーケストラなど、多くの個人・団体から委嘱を受けている。
石川県小松市立高等学校芸術コース非常勤講師。(一社)富山県芸術文化協会平成27年度奨励賞受賞。


2023年12月14日